
著者 : 堅田香緒里 出版社 : タバブックス
気鋭の社会学者である著者が、女性の活躍、ケア労働、路上生活、再開発、生活保護など、あらゆる格差、貧困、分断の問題を最新のフェミニズムの視点から読み解き、国内外の事例から日常的で具体的な抵抗の方法を探った1冊。
【目次】
I パンとバラのフェミニズム/私たちはみな、資本主義という恒常的な災害の被災者である
パンとバラのストライキ―ローレンスの移民女性労働者たちのストライキ
「活」という名の妖怪―パンを食わせずバラ(のようなもの)を差し出すネオリベラリズム
魔女は禁欲しない―パンもバラもよこせ!
パンデミックにおけるケアインカムの要求
II 個人的なことは政治的なこと/路上、工場、周辺の場から
紙の味
現代の屑拾い
無菌化された労働力商品たちの夜
「声」をきくことの無理
III ジェントリフィケーションと交差性/日常の抵抗運動
クレンジングされる街で
猫のように体をこすりつけろ
抵抗する庭
「開発」と家父長制
差別の交差性(インターセクショナリティ)
路上のホモソーシャル空間
夜を歩くために