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著者:伊藤武 出版社: 新泉社
長年東南アジア諸国を放浪し、実地で「古式ムエタイ」を学んだ著者が、ムエタイの起源やその真の姿をあきらかにする決定版。
〔もくじ〕
1 巨象との闘争 パジョン・チャーン・サーン
ムエタイの来た道
『ラーマキエン』の魔法のことば
チャイヤー拳法VSコーラート拳法
2 戦士の護符 ヤン・ヨーティー
チャイ・ナーム、チャイ・ナーム(水の心、水の心)
痛みを感じているヒマがない?
アーユルヴェーダとの接点
3 三歩制圧 ヤーン・サーム・クム
ムエタイの神話
密教的なヨーガ
パフユッ(シャム拳法)のルーツ?
4 矢を射るラーマ プララーム・プラン・ソーン
謎にみちたシャム武術史
戦士の食卓
ナーヤル──神王の軍団
ソワンナプーム・ボクシング
5 猿を捕る夜叉 クンヤッ・ジャブ・リン
リンロム、または猴拳
「ムエタイ五百年」の歴史
クラビー・クラボーン
6 刀をふるう侍 サームーレイ・パウヤウ・カータナー
ヒーローはおれだ
ナレースワン伝説
シャムと日本をつなぐ人々
7 師なる構え タークー
チャイヤーラット道場
最初のレッスン
基本の構え
8 武器の精神 チャイ・アーウッ
ドリアン拳法
入門式
シャム武術の正統
9 乙女をさらう夜叉 クン・ヤッ・パー・ナーン
チャイヤー拳法のはじまり
宗師(グランドマスター)ケット・シーヤーパイ
サームーレイの技?
ヤマダ・ナガマサ
10 魚の互え歯 サラブ・ファン・プラー
首投げ?
母技(メーマイ)
体さばきの基本
11 風に吹かれし風車 カンガン・トン・ロム
道場やぶり
〈須弥山の持ち上げ〉(ヨッ・カオ・プラスメール)
〈象牙砕き〉(ハッ・ングワン・アイヤラー)
小をもって大を制す
12 金剛石柱の破砕 ハッ・ラック・ペッ
トニー・ジャーのアクション
〈杭打ち〉(パッ・ルーッ・トイ)
〈尾を捻じられた竜〉(ナーガ・ビッ・ハーン)
〈蛇行剣をうがつイナオ人〉(イナウ・タエン・クリッ)
気持ちをこめる
13 おしっこ洩れそ タワーン・イオ
基礎訓練
〈槍を擲げるジャワ人〉(チャワ・サッ・ホック)
〈巣から覗く鳥〉(パクシャー・ワエ・ラン)
〈魔象の首を折る〉(ハッ・コー・エラワン)
14 森を歩むラーマ プララーム・デアン・ドン
まわし蹴りの謎
前蹴りの基本
〈柱を支えるモン人〉(マオン・ヤン・ラック)
微笑みの背後に潜むもの
〈はね返される光輝〉(ウィルーン・ホッ・クラブ)
15 尾をうち振る龍 マンコーン・ファード・ハーン
〈尾をうち振る鰐〉(ジャラケー・ファード・ハーン)
基礎訓練「尾を断つ龍」(マンコーン・ラウン・ハーン)
恐竜の武術?
〈ふりむく鹿〉(クワーン・リエウ・ラン)
16 世界を拓く拳 マッ・ピアド・ローク
ムエタイのパンチ
〈石突きを撥ねあげる翁〉(ター・テン・カム・ファーッ)
〈消灯〉(ダブ・チャワラ)
ムエファラン(西洋拳法)登場
17 寺を掃く沙弥 テン・クワッ・ワット
御前試合の顚末
古式ムエタイの完成
植民地と武術
18 瓜の飾り切り ファン・ルーク・ブアッ
子技(ルークマイ)
軸脚へのカウンター
肘打ち
ムエの国技化
19 鶏をつつく鴉 カー・ジグ・カイ
ビルマとの対抗戦
現代代ムエタイの完成──シンプルゆえの強さ
しかし足、拳にかなわず
20 薬を碾く仙人 ルゥシー・ボド・ヤー
チャイヤー拳法のその後
なぞの仙人たち
からだの秘密
ムエタイの〝いやし〟
21 空飛ぶハヌマーン ハヌマーン・ヒエン
ムエタイは、どこから来たのか?
幽体離脱現象
跳躍するハヌマーン
ハヌマーンの法
では、ムエタイはインドから来たのか?
ハヌマーンの正体